上州屋の「きなこ」 100g
一般の「きなこ」は、ふるいにかけられた輸入大豆の半割れを 原料にするため安いのですが、上州屋設楽彦吉商店では 契約栽培の岩手産大豆を一粒一粒手で選別し、三尺の鉄の 平釜で、最低二年間乾燥させたナラ又は椚の薪で炒ります。その時、樫のしゃもじでかき回すのですが、中には衝撃 で半割れになる豆も出てきます。それを丹念に取り除き丸い大豆のみを中心まで均一に熱が通るよう五感の総てと長年の経験で炒りあげます。現代の製粉機は効率はよいのですが、上州屋では熱の殆どでない大正時代の製粉機を用いて「きなこ」に仕上げ ます。こうして作られた「きなこ」は美しい色を持ち、えも言えぬ芳香をはなちます。このような素材・製法で作られる「きなこ」は、もう上州屋設楽彦吉商店の製品以外には入手困難でしょう。 |
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